真夜中
いっこうに進まない呆然を抜け出し、窓を開けた
雨だった
気づかずにいた、しとやかな雨
まだ雨でなく
雨でもない
うつぶせに寝転がって、雨を聴く
時折キイチゴの葉が揺れるのは、風のせい
森はないのに、森のにおいを運んでくる
こうしていよう
目を閉じて、鼻をピクピク
雨音が私を野うさぎに変えるまで