1%の幸福を追って

雨の空港に降りた

不思議だな

懐かしい

歌舞伎町と同じにおいがする




ー君のために小さな部屋を借りたー

きっと嘘だよ

しきりと心配する女友達

あんたなんか愛されるわけない

ほんとはそう言いたそう

どっちでもいいんだ

嘘つきの顔を見てくるよ




ポケットに手をつっこんで

にこりともせず立っていた

「来ないと思った」

「来てないと思った」

確かなものは何もない

誰も信じない充血した目に同居する

よこしまな影と切ない光が

たぶん私は好きだった




車の窓を伝う精子みたいな雨だれが

次々とむなしく戸袋にすいこまれていく

とどまろうとするのはさもしいはかりごとだ

忘れることが私を幸せにしている

もう何も覚えない

幻想の餌食にもならない

確かでなくていい

理由もなくていい

移りゆく一瞬にしっかりと存在したい




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