憎しみに
悪意に
不信に
弱虫の自分に
コントロールできないどうしようもなさに
壁に頭を打ちつけたり
紙屑みたいに丸くなったり
絶叫を顎でプレスしたりして
生きる苦痛にてだてなく
どっぷり
どっぷりつかってる
楽になりたい
それだけが望み
かつての器用者は
今あられもない不器用さで
痛いときに痛みに転がり
耐え難い心が
生きられないと叫ぶのをきいている
正気の沙汰は苦しい
何が起きても動じなかったあの子は
痛いも寒いも楽しいも欲しいもなく
ただ人型をまとっていた
たぶんあの子は人間になった
人間になったことを
時に悔やみながら
どうしようもなさをにらみつけ
今日もどっぷりつかってる
小手先の器用が深傷をつくると知ったから
どっぷりのあとにすっぽりと
あっためてくれる存在を知ったから