どうして生きなきゃいけないの?
つやつやした瞳の問いかけに
返す言葉をわたしは知らない
それはずっとわたしが
自分に問い続けてきたせりふだ
心身をもぎとられそうな虚しさに
胸を刻み、叫びを無呼吸に変えて
終わりのない暗闇に
終わりなく降ろされる
まるで生きることが
そんな醒めない夢のように思える時
どうしてなおも生きなきゃいけない?
わたしは日々弱くなる
年を重ね
知れば知るほど
わたしは弱虫になっていく
近くなる死を待ちきれないほど
生に耐えられなくなっていく
昨日より
一分前より
その問いに答えられなくなっていく
どうして生きなきゃいけないの?
答えは眠りの内にあるのだろうか
冷たい風が運んでくるだろうか
地中の固い新芽が知ってるだろうか
にじんだ月に
鳥の羽ばたきに
水滴をためた葉陰に
それは隠されてあるのだろうか
多分わたしは気づいていくのだ
見えなかった弱さに
知らなかった哀しさに
生きなきゃいけないのではなく
終わるまで自然に順い
身を委ねることを知るために
きっとここにいるのだろう
動かしがたい事実があっても
悩まなきゃいけない訳じゃない
生きるのはつらい
ねえ、木の下を歩こう
木洩れ日がきれいだよ