そんな人がいるとは思えないけど
人生が楽しくて仕方ない人は別として
自分を谷底へ突き落とさんばかりにやってくる
苛酷な感じ方を
そこかしこに放置したまま
腐っていくのをまんじりともせず
堪え難い悪臭のなかで見守るなんて
もうやめよう
あなたの感じ方を
きっと人はとやかく言うはずだ
被害妄想だとか
思い過ごしだとか
小さなことでくよくよするなとか
済んだことはもう忘れろとか
あなたは自信がないから
彼らの言葉にいちいち揺らぐ
彼らが自分と同じように感じながら
平然と生きてるのを強いと思うんだろうけど
違うんだよ
彼らの感じ方は
もっと楽なんだ
そのかわりあなたが少しも大変に感じない事について
おっかなびっくりだったりする
感じ方を否定することは
その人を否定することだ
なぜなら感じ方こそがその人だから
人は自分のものさしでしか
相手の気持を計れない
自分の感じ方を人のものさしで計らせて
言われた通りに記録するような横着をしてはいけない
人の言葉にうろたえないで
自分の感じ方に素直になろう
誰かにこっぴどく批判されたからって
汚いものでも扱うように
自分をつまんで取りだしたり
ベランダからポイ捨てしたりしてはいけない
その人は自分のものさしが汎用だと思い込んでいるだけなのだ
感情は生もの
活きのいいうちに
自分で食す
実際はどんな味か
食べてみて初めてわかる
味を覚えて舌を肥やす
ーなんて薄っぺらな味だ
ーこの前のと似ているけど少し酸っぱい
ー舌がびりびりする
そうやって自分の感じ方を吟味するうちに
苛酷すぎる感じ方こそ
最も栄養のある糧だと気づく