夜通し
かんかんと
蛍光灯のように覚醒し
あたりが
水を流したように明ける頃
寝るために横になる
起きねばならない憂いが
脳髄を浸し
焦燥が瞼の裏にしみる
なに事かと思うほど
頭の上で雀等が
けたたましく騒ぎたてる
うるささに蒲団を被り
うらはらの聞き耳をたてる
求める眠りはとうに去って気配もない
それでも眠ろうとする神経は
愚かに昂ぶって
心離れた恋人を追う
哀しい女めいてくる
もうやめた!
眠りたい身体を
眠れない頭で起こし
また電気をつけて
私は不眠をごみ箱にポイと捨てた