理不尽に唇を噛み
裏切りに頭を殴られ
心無い罵倒を受けて
抱いてくれる腕持たず
聞いてくれる耳持たず
傷口に塩をすり込むイライラ声と
鈍感な無神経の渦中に暮らし
もっともらしい卑俗な良識の餌食に墜ちて
いのちない視線を浮かす
空虚のすき間を空虚が埋めて
人間不信が黴のように増殖する
生死の間を行ったり来たり
中ぶらりんで何十年
ニヒルな孤独に腰掛ける
暖まると耐え難く痒い心
寄り添われると発疹する
触れられるのがいやなんだ
好いてくれなど頼んでいない
死んでしまえば楽だろうが
自分を殺す気力は無い
ここでこのままこうしていれば
いつか死が救ってくれるだろう
まるで遠い未定の予定
それならばいっそ生きたら
他人を掲げる義理持たず
雑音に耳貸す義務持たず
薄べったい偽善の真顔や
配慮を表す胡散臭い頷きや
不幸比べの根性もどきをとことん無視して
つまんない奴とは付き合わず
感じない輩とは縁を切り
重そうにひーひー生きる人生なんて見限って
いっそ生きたら
もっと自由に
面白可笑しく気持ち良く