母の幻影を通して人と接し

母の幻影を通して自分と接し

母の幻影を通さない自分には生きる価値がない

なによりも母が許さない

母は神だから背けば地獄に堕ちる

自分は何も感じない

喜びも悲しみも

夢と現実の区別もない

希望も目標もない

行動の本性は

常に緊急時の避難にすぎず

決して歴史を築かない

生きることとは誰かの望む自分でいること

利他だけで人は生きられない

利他は自利の子供

自利の土台がない利他は偽善

悲しきメサイアコンプレックス

倫理の名において教育されればされるほど

その時期が早ければ早いほど

育つこととは程遠いさびしい人間が出来上がる

親なるさびしい人間はさびしい子供をつくり

さびしい子供が気づかずに大人になれば

さびしい子供を持つさびしい親になる

気づいた子はそのマイノリティゆえ

鉄格子の住人になる

やりたいことばかりやる子はダメ

やりたくないことをやらない子はダメ

誰とでも仲良くし

好き嫌いをなくし

人の嫌がることを進んでし

いつも明るく元気で

弱音をはかない

誰からも好かれる

裏表のない子に育って欲しい

耳慣れたことばかり

いつの時代も

大人が子供達に要求してはばからなかったことばかり

不可能だとは誰も気づかない

自分にもできない難問だとは誰もいわない

本当に出来るならやってみろ

全ての条件を満たしてみろ

子供に望むまえに自分は見事にできているのか

酒を飲んで管巻くこともできない相手に望んでいいのか

親に好かれるか嫌われるか

子供にとっては死活問題

好かれたいから子供は頑張る

やりたいことをやりながら罪悪感に脅え

やりたくないことを

熱意をもってできない自分をなまけものと思い

人のいやがることを進んでできない自分を卑怯者と恥じ

落ち込む自分を弱虫と感じ

誰からも好かれるために自分を演じ

あきらかに裏表のある自分を責める

疲れても疲れたと弱音ははけない

自分には能力がない

生きている価値がない

疲れ果て

絶望し

子供達はいともたやすく将来を捨てる

唯一の休息の方法として

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