どうしてあなたと
どうしてこんなに
破滅を怖れながら
運命はとうに十年を越えた
いとも軽やかに
あなたの背後に
私を知らない見えない人々が
変わりなく暮らし続けることを
いつの頃からか
願うようになった
役割が人を生かす力であるかぎり
それを外から壊してはいけない
それでも時に抗いがたく
あまりの現実らしさに気圧されて
人は補償のない夢に戻りたくなる
それならば
私はあなたの夢の証人になろう
あなたが私の
生の証人でいてくれるように
あなたの夢を見届けよう
最近は
あなたの幸福のためになら
泣いてもいいと思っている
泣かずに死にたい私には
とんだ血迷い沙汰だけど
生まれてはじめて
そう思っている