北風にのって

君の青虫青太郎がやって来る

入れ違いに私のポコタは旅に出る

ブルースのはじまり

私達はまだまっすぐ歩こうとしていた

まっすぐ行くものだと思っていた

私達はまだ知らなくて

知らないから平気だった




すぐに私達はまっすぐ歩けなくなった

どうしてかどうしてもできなくなった

それが大人になることならば

どうして大人は教えてくれない?

知ってもまっすぐ生きる術を

私達が教わりたかったのは

きっとそれだけだった




君が歌うブルースに

一度も伴奏をつけたことがない




私の内鳴るブルースを

一度も聞かせたことがない




君が派手に今をひっくり返し

バカヤロウと叫んでいる間

私はひたすら理不尽を飲み下していた

君が暴れ疲れた頃私は

はちきれそうな腹を抱えてうずくまった




ブルースの終わりに

君が投げた小石の音を

あれから何度も私は聞いた

雪に沈んで見えなくなった

ちっぽけな小石の音を

まるで世界の終わりの音みたいに聞いた




もう一度やり直せるとしたら

私達はどうするだろう

北風にのって青虫青太郎が急ぐ

ポコタは出発を遅らせる

おかげで二人は会うことが叶う

物語ははじまる前にハッピーエンド

ブルースも永遠に聞こえない



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