それは久しく見もしなかった

パソコンの新着メールを

唐突にチェックしたときのことです。

おびただしいネットショップの広告メールの間に

静かにたたずむ一行をよく一発で見つけたものだと

いぶかしむくらいにあっさりと

あなたのメールを発見したのでした。



そのときわたしは

自らをおとしめている真っ最中で

いつものように自分のことを

真っ暗な海に漂う

ひとかけらの木っ端みたいに感じていました。


昔みたいに逃避もできない不自由なわが身が悔しくて

死にたい衝動とたたかっていました。



多分あなたは

もしかしたらわたしがもうこの世にいないのではないかと

心配してメールをくれたのでしたが

その時本当にあなたがわたしを救ったことを

やっぱり書かずに返信しました。

メールではもったいない気がしたのです。



あなたの言葉はわたしの背中を力強く

でもふんわりと温風のように押しました。

そのはずみでわたしは一歩を踏み出すかたちになりました。

自死の断崖から生きる希望へと

大きな羽根で運ぶように移されたのです。



はじめて天使に助けられたのは20年以上も前のことです。

三人の天使がバトンを渡すように

わたしを窮地から救ってくれました。

そのときはじめて天使の意味を理解しました。

天使とは何かがわかったのです。



万策尽きて道を見失ったとき

天使はまさに神業のタイミングであらわれて

なにげなく確実に

まるで運命のように人を導きます。

ちょうどあなたのように。

でもそんなとき

天使本人はまず何も自覚していません。

神さまに信頼され重宝がられていることも

知っちゃいないのです。



ありがとうエンジェル


遅れて開けたクリスマスプレゼントはゴージャスでした。




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